ごめんねリプ豚……凄くごめんね……
それは兎も角、ものっ凄い短い話。大人ゼオ清。
会話形式。訳解らん話なのでご注意下さい。
なんかゼオン様がどっちかっていうとアニメ版ぽいです。
・・・・・・・・・・・・・・
「同種族間では、ある種の精神感応が出来るらしい」
「え?」
「確率は高いものではない。その種族特有である、ある一定の波のような物が相手に伝わった時、それは相手の感情として波を感じ取ったものにだけ伝わるようだ」
「……そういう話も在るな。証明はされてないけど。……でも、なんで今その話を?」
「たまたま聞いてな」
「そうか。……でも、魔界じゃ科学なんてちゃちなロジックに変わりないだろ?」
「無論、簡単に魔法で片が着く事を探求しようとは思わんな。魔法は原理でさえも精神的なものだ。お前らの世界の『科学』では説明できん。出来たとしても、それは無用なものに違いない」
「だろーな。原子だのなんだのって話しても、結局証明できなきゃ意味がない。精神的なものを研究しても無駄な場合はある。……でも、その精神感応ってのは、確か理論は通ってるだろう?」
「そういわれているな」
「だったら、それって精神的なものを科学で解いた物にならないか?」
「それと魔法の解明は別だ。話が逸れているからと言って、一緒くたにするな」
「……盛大にずらしたのはそっちだろ」
「兎も角、精神感応は同種族間で行える可能性が充分にあると言うことだ」
「人間の『科学』理論ではな」
「むくれるな。何が不満だ」
「別に」
「なら不細工な顔をするな。気分がそがれる」
「ああもう! 結局お前は何が言いたいんだよ!?」
「話が早くて助かる。では、問おう。
同種族での精神感応は、理論が確立されている。
ならば
――異種族では無理か? それとも、可能か?」
「え……」
「聞き取れなかったか。人間は耳が悪いな」
「いや、違うって! もっと詳しく言えよ」
「言っているだろう。同種族との精神感応が可能なら、異種族ではどうなのかと」
「そ、そりゃあ……その、『波』? が異種族の感じることの出来る波を作り出せたのなら可能だとは思うけど……確率はすごく低いだろうな」
「ほう。」
「……な、なんだよ」
「それが姿かたちが似通ったものであってもか」
「何が言いたい」
「魔物と人間……つまり限りなく同形に近い異種族であってもか」
「…………」
「一目で見合い、心を感じるのは……難しい、と」
「う……そ、それは……」
「なら、伝えることは不安定で成功率の低いテレパシーなどではなく、総ての生物に感じることの出来る手段で伝えるしか無いと」
(く……雲行きが怪しくなってきたな……)
「清麿」
「な、なんだ?」
「だったら、俺はこの理論を探求するのはやめることにする」
「は?」
「魔物と人間、つまり俺とお前は、異種族だ。精神感応が成功する確率は限りなく低い。こちらの感情は伝わらないと言う可能性のほうが大きいのだ。……ならば」
「な……ならば……?」
「感情を伝えるには、異種族の相手にも充分通じる行動。つまり」
「っ……!」
「相手に触れ、身体を寄せて……言葉を吐くしか無い、と言うことだ」
「ちょ、おい、ゼオン!!」
「全く、異種族恋愛というのは面倒なものだな」
「お前、これがやりたかっただけか!? シャツを脱がそうとすんな!」
「こうしないと気持ちが伝わらないのでは仕方がないだろう」
「アホ! 言葉で伝えれば言いだけの話だろ!」
「残念ながら、俺はお前ら人間のようなクソ甘い台詞など吐けそうに無いのでな。俺が一番気持ちを伝え易い方法でやらせてもらう」
「結局こうしたいだけかあああ!!」
「大人しく俺の感情を汲み取れ」
「科学も理論もなにもねえー!!」
「恋や感情など所詮そう言うものだ」
「巧くまとめんなこの野郎! 畜生、科学なんて大嫌いだあああああ!!」
-----------------------
なんでしょうこれは……?;
とりあえず、小難しい事を毎回言って清麿を悩ませながらなだれ込むのがゼオン様の通常行動だと思います。
そして清麿はなんだかんだで流されていたらいいよ。攻防戦を繰り広げればいいよ。
強気ゼオン様と清麿はこんな感じだったら萌え。
PR