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かんぼこらーめん

萌え語りをする為に借りたブログ。くだんねー妄想しかありませんのでご注意を!

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2024/05/15(Wed)12:48

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望郷の夢

2008/04/19(Sat)23:28


今回はちょっと小話というか詩っぽいです。
捏造こっ恥か詩です。


最終回後のガッシュの思いっぽいような感じで読んで頂けると、とても助かります。

いや、もう、詩っぽいっていう時点で個人的に恥しいんですが、とりあえずOKって人は暇つぶしに見てやってください。


悲恋とか、遠距離とかいいよね
人を想って泣く姿って萌えると思うんだ。

……一応言っておきますが、私はガ清至上主義ですよ!

でも、ガッシュは可愛く男らしく、けれど時に鬼畜というのが理想なのです!
要するに普段は可愛いということで!
攻めでも可愛いと! ……ね!(煩い)


※蒼村は最終回がどうなったかを伝聞でしか聞いていません。
多少何かが間違っていても許してやってください;



夢を見る

それは今いる世界のことではなく

遠く遠くに離れた、異世界の夢




その夢で自分はいつも遊んでいて、その世界を走り回っていた。

しかし公園には誰も居らず

道に人影はなかった

けれど自分はそんなことに気づかずに、ただひたすら笑顔で

ずっと、走っていた

懐かしい学校を横切り

懐かしい道を通りぬけ

懐かしい家に 辿り着く

その家のドアは自分にはまだ大きい

けれどそのドアは開けぬ事などなく

手を伸ばし引くだけで、簡単に開けることが出来た

ドアはゆっくりと開く

そのドアの奥にあるなにか

自分はその「何か」を、とても期待していた

いや、“在る”ものだと思っていた

開いたドアの先には、見慣れた風景

けれど、そこにも人の姿はなく

不安になって階段を上り、必死の思いであのドアを開けた



そこには



「―――――」

懐かしい

優しい

愛し  かった

あの声と

あの姿が、在った。

その人の名を呼ぶが


声が  出ない


手を伸ばし、抱き締めて欲しいと訴える。

その人は、苦笑いをして躊躇ったが、抱き締めてくれた。

暖かい体温

優しい匂い

心地いい  声

けれど

その人の名前を

声に出す事は出来ない

顔が、ぼやける

愛しい顔はしっかりと記憶に刻み付けている筈なのに、その顔はぼやけていく。

必死に名を呼ぶ

けれど声は届かない

その人の顔は次第に朧げになり

腕は消え

その優しい体温は離れ

匂いさえも薄れた


――――ガッシュ―――――


泣きたくなるような、その優しい声を残して。







泣かない。立派な王になる。

そう決めた筈なのに

日の差し込む窓は眩しすぎて、見返す事はできなかった

幸せだ

自分は今 幸せなのだ

解っている

本当に幸せだ

全てが戻ってきた

全てが平穏になった

けれど

けれど





「清麿……」




ただ唯一の

愛しいものだけは





もう

この手には戻らない








シーツを握り締め

今はただ



泣くことしか出来なかった









-------------

大きな狭間のある世界に、愛しい人がいる。
生きているのに手を伸ばすことも出来ないという状況は、とても胸を苦しめるものだと思います。
きっと清麿もガッシュを想ってると思います。
けれど、幾分か大人だから泣く事も出来なくて、ただ想うだけ。
そんな感じだと思うんですよ。
想い方のグレードは違いますが、二人とも互いをとても想ってることには変わりないと思うのです。


でも、きっと二人はまた逢えると思うのです。
そしてまたいちゃつけばいいさ!
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No.53|小話CommentTrackback